こたつ島ブログ

書き手 佐藤拓実(美術家)

「長万部写真道場 再考」② 写真展の様子

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 (写真台紙の文字)

 

 の続き。

 長万部町で行われた写真展「長万部写真道場 再考」の様子を抜粋して紹介したい。

 

 そもそも「長万部写真道場」とは何か?

 1951(昭和26)年に「長万部カメラ倶楽部」として発足した町内のアマチュアカメラマンの団体で、1967年には中心的会員だった澤博(1924~2012)が新会員を加え、名前を「長万部写真道場」として活動を活性化させた。写真家の土門拳が提唱した「リアリズム写真」の影響を受けながら、町内の様々な風物をカメラに収め、カメラ雑誌や公募展に投稿しながら全道、全国のカメラ愛好家と交流していたそうだ。

 

 

 

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 「ロクロ/マキドウ」

 遠浅の砂浜で船や網を引き揚げる際に使っていた人力の巻き上げ機。この写真は展示のチラシにも使用されている

 

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 写真を撮る人々。

 

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 砂の入った俵をひかせ、どの馬が早いか競わせている様子。

 

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 長万部アイヌエカシ司馬力弥と妻ハル。

 

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 小さな会場ながら、50点以上の写真作品と資料が展示され、多くは丁寧に解説がつけられていて見ごたえがあった。

 台紙の赤い字が写真家の自負を物語るようで印象深かった。

 

 

 

 に続く。シンポジウムへ。