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福岡日記

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博多駅前)

 

 2016年6月20日、高松へ行ったついでに(全然ついでじゃない)福岡へ行きました。その記録です。

 

 

 

 高松駅で23時頃高速バスに乗り、博多に着いたのは7時50分。
 沖縄以外では京都より西に来たのは初めてだ。まだ美術館も何も開いていないので、とりあえず朝食を食べようと博多駅へ向かう。途中、持っていた魚肉ソーセージを我慢できず食べ歩きしてしまった。
 天気は曇り。ここ数日の天気が悪いので、雨が降らないよう祈る。
 8時15分に博多駅につく。札幌駅などと比べるとかなり威圧感がある。縦に走る柵のような外観の装飾の間にある時計がセンスの良さを見せつけているようだった。

 駅のそばに大きなやぐらのようなものがあって、見ると「博多祇園山笠」とデカデカと書かれていた。制作中の山車というか「山笠」のようだ。いつかは祭りも見たい。
 構内は通勤ラッシュ時だったので人の波に随分もまれた。タイル張りの壁などがありオシャレだ。


 ミスタードーナツに入ってモーニングセット(340円)を食べる。喫煙席しか空いてなかったので煙たいのが辛い。
 瀬戸内の豊島でカメラを落としてレンズのカバーガラス?を割っていたので、まだ使えるかどうか一刻も早くカメラ屋に見せたかった。携帯で調べると、駅の中にあるカメラのキタムラが博多周辺で一番はやく開店するらしいことが分かった。ミスドで時間をつぶして、開店後すぐ行って見てもらう。

 

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(試し撮りした写真)

 
 店主は一言「落とし方がうまい」。もっと派手に落として致命的なダメージを受けることもあるらしい。不幸中の幸いか。試し撮りをして見るも、特に異常は感じられない。カバーガラスを買ってそのまま使うことにした。4620円也。けっこう痛い出費だ。ホントはレンズの中心がずれていないかを工場に送って機械で測るのが望ましいと聞いていたのだが、小一万かかるらしいので断念する。


 駅を出るとひどい雨降りになっていた。駆け足でバスセンターへ向かい、福岡アジア美術館(以下アジ美)へ行くバスに乗る。

 博多座前で下車。まだ雨は降っていた。

 

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 バス停のすぐそばに川上音二郎の像があった。福岡藩の出身なのだという。

 
 アジ美はビルの7・8階に入っている建物なので、エレベーターで上がる。10時から見学。常設展示室としてアジアギャラリーがあり、他に貸しも行っているようだ。カフェスペースやチケット販売カウンター、図書室、さらにはレジデンス事業もやっており、ただの美術館ではない総合的な文化施設だった。
 展示室は基本的に写真撮影OK。カメラが復活した喜びからバッシャバッシャ撮る。

 

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(アジ美の様子。写真はシンガポールのアーティスト集団「PHUNK」による作品)

 

 アジアギャラリーでは「びっくり!そっくり!~究極のリアル~」「瞑想の森」という二つの所蔵品展と、コレクションをまとめた図録「アジアコレクション100」の発行記念展が開かれていた。アジアの近現代の美術作品を系統的に集めていることが説明されていて、ここまで明確で特徴的な方向性を持った美術館のコレクションを見たことがなかったので少し感動した。西洋からの影響や、それぞれの国の民族としての独自性に対する意識など、日本の美術と比較すればなおさら面白く鑑賞できそうだ。いずれ福岡アジアトリエンナーレにも来たい。
 12時過ぎまで見て、図録「アジアコレクション100」を買った。展示室から出ると雨が上がっていた。
 博多座前からバスに乗る。市内の特定の区間は「100円区間」になっているようだ。このわずか数十円くらいのお得感がとてもうれしい。

 三菱アルティアムへ向かう。初めて来た街であることに加え、建物が高くて周囲の状況がつかみにくく、なかなか見つからなかった。博多駅にしても、札幌よりずいぶんと都会のように思える。博多は建物がやけに密集しているように感じる。

 

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 三菱アルティアムでは「伊藤隆介のFilmstudies 天神洋画劇場」を見た。会場は写真撮影OK。過去に何度も作品を見る機会があったが、今回の出品作はいずれも見たことのない作品だった。ラッキー。新作もいくつも出品されていた。

 入ってすぐある作品「恐竜の支配」は記録映像が壁に投影されているのかと思いきやライブ映像であることが後から分かる仕組みで、今までと違う見せ方だなと思った。この作品はどこかのテーマパークの中を再現したかのような模型をライブ撮影する作品だが、入り口から左方向に細長い形の会場もいくつかの壁で仕切られていて、次々現れる作品による展示の展開もテーマパークのように楽しめる。

    今回の展示の作品の多くは、よく見ると「どこかの風景を再現した模型」を撮影するのではなく、「「どこかの風景を再現した模型」を撮影するスタジオ」を撮影しているものに見えた。言い換えれば「撮る側と撮られる側」の関係から一歩引いて、「「撮る側と撮られる側」とそれを見る(この表現が適切かどうかわからないが)側」のほうに焦点をあてたように見える。

 会場には映画のポスターもたくさん貼られていて、オブジェの一部にDVDの入れ物が使われたりモニターに映画が映っていたりもした。そのうちいくつかは名前こそ聞いたことがあっても見たことがないものがほとんどだった。上の世代の映画体験は自分の映画体験とは大きく違うのだろうなとも感じる。それでも自分なりに感じるところはあって、頭部だけの石仏に映画が投影されていてベッドのミニチュアがおいてある作品「涅槃に入る」はやはりナムジュンパイクの作品を思い出させたし、ワールドトレードセンターの絵葉書に映画の爆破シーンを投影する「スクリーンプロセス」はセクシーな女優の歌声も相まって見ていてクラクラした。近所のTSUTAYAには展覧会に合わせて特集コーナーができていて元ネタ?を知ることもできる。もちろん立ち寄った。DVDを借りられないのが残念だ。

 

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カルミンみたいな配色の電車)

 

 西鉄福岡駅から14時17分発で太宰府へ向かう。途中西鉄二日市駅で乗り換え。車中では瀬戸内で教えてもらった曲を聴いて過ごした。

 

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(やはり梅)

 駅から参道へ向かうと、傘をさそうか迷うくらいの微妙な雨が降っていた。

 

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 15時前には太宰府天満宮に到着した。手を清め、参拝。御朱印をいただく。残念ながら隣接する九州国立博物館は休館。

 

 「うそみくじ」を引くと、鳥のうその根付というかキーホルダーというか、そういう感じの素朴なおまけがついてくる。かわいい。

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(顔が少し怖い)

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 相撲の祖として知られる野見宿祢は菅原氏の先祖の土師氏の祖だということで、野見宿祢の碑があった。これは知らなかった。

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 15時半から 菅公歴史館をみる。看板の菅公がかわいい。
 地下の展示室に入ってすぐ、なぜか馬堀喜孝が描いた油絵があった。馬堀法眼喜孝は旧紙幣の聖徳太子の肖像などを手掛けた画家だ。

 展示物は菅公の生涯を再現した博多人形がずらっと並んでいたり、全国各地で作られた天神人形の展示など。興味深い。
 出口で菅公の博多人形絵ハガキや縁起絵巻の解説本を買う。


 出たら大雨。折りたたみ傘をさして、いよいよ楽しみにしていた絵馬堂へ。

 そもそも今年初めに見た北野天満宮で見た絵馬堂がすごかったから、太宰府天満宮もすごかろう、ということではるばる来たのだった。

 ちなみに太宰府天満宮では現代アートの展示も行われているらしい。今回はどこにあるのかよくわからなかった。

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(絵馬堂)

 絵馬堂はベンチが並んでいて、雨宿りや休憩にはぴったりだ。本来の用途ではないけれど。

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(ポップな絵馬)

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(割と最近描かれたらしい絵馬もちらほらあった)

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(弁財天?)

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(この絵馬は半立体だった)

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(曲水之宴再現記念とある)

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常盤御前?)

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 太宰府天満宮には16時過ぎまでいた。

 行きでは素通りした参道を物色する。

 

 梅ヶ枝餅というのを売っているお店がたくさんあったので、そのうち一軒の軒先に腰かけて一個だけ買って食べた。するとサービスなのかお茶が出てきた。130円。安くはない。

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 正月に焼いて食べる切り餅のなかに餡子を詰めたようなもので、外のカリカリした食感と餡子の組み合わせはシンプルでおいしい。

 帰りがけにほかのお店をみたら120円のところもあった。観光地というのはそういうものだろう。
 買う気はないが博多人形でも見ようと店に入ると雑貨も適当に並んでいて、見るといいマグカップがあったので買う。店主は有田焼だという。450円。南蛮人の絵がついている。

 

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南蛮人柄)

 

 それから、せっかく大宰府まで来たのだから牛の土人形でも買って帰ろうとしたが、なかなか見当たらず、やっと小さな赤牛の土鈴を見つけたので買う。325円。

    なんでも天神関連のグッズは太宰府天満宮が管理しているからなかなか新しい商品を勝手に置けないということに加え、全国どこでも同じような品揃えの土産物屋のチェーン店もたくさん出てきているため、天神人形などはあまり置いてないらしい。それでいいのか?

 

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(うそと赤牛)


 17時20分のバスで太宰府から博多駅へ。
 博多駅には18時過ぎに着。バス乗り場がわかりにくく、焦る。18時半頃バスに乗る。ぎりぎりだった。

 このバスは設備がかなりひどかった。今までで最悪といっても過言ではない。高速なのにトイレなし、コンセントなし、カーテンなしの三拍子そろいである。

 ひたすら寝る。帰りはずっと雨の中だった。
 明朝10時頃、新宿に到着。